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デイ紹介

リハビリ

園芸療法について

デイサービスセンター東中野山
[掲載日]2019.10.09

●「園芸」について

植物を育てるということは身体、精神、知能、社会的に良い効果をもたらしたり、
損なわれた機能を回復する一助となると言われています。

土に種を撒き、徐々に植物が 成長する過程を見守る、自然のものに触れる、外に出て風や日に当たり刺激される、
手入れを行い、実を収穫し食べる一連の工程は「楽しむ」といったことのみに限らず、
「役割の獲得」や「生きがい」といった面にも影響を与えることが出来ます。

今回、当センターでは「園芸」をセンター内での活動として初夏から秋にかけて提供し ていました。
花や野菜など緑が人に与える影響について以下に報告します。

●園芸の健康効果

園芸は健康法の一つで、植物を育てることによって体や心、知能、社会的に良い効果をもたらしたり、
損なわれた機能を回復することが出来るとも言われています。



園芸では、
歩く・座る・立ち上がる・たがやす・掘る・ 水をまく・草をとる・収穫する・運搬する・洗うなどの
数多くの動作を必要とします。

これら一連の動作は楽しみつつ適度な運動量を得ることができ、
筋力や体力の維持・向上につなげることができるものと思われます。




●当センターでの園芸に対する取り組み





当センターでは今年の夏季に園芸活動としてオクラや朝顔を育てることを提案し、
利用者様を交えて取り組んできました。

車椅子の方でも土いじりから水やり、日ごろの観察を容易にできるようにするため、
高さ40.0㎝の長い台を作成し、その上プランターやスコップ、肥料などを置き、
園芸活動を展開しました。

プランターの中に土を出し、苗を植える場面では
日頃、活発に活動されることのないような方々でも「昔、育てたことあるよ」、
「苗の植え方はこうだよ」と身振り手振りで楽しそうにお話しして下さいました。

手や服に土がつい ても「汚れてもいいから」と笑顔で積極的に土と肥料を混ぜ合わせ
集中して取り組まれていました。

活動を続ける中、「時期が来たら間引くんだぞ」とアドバイスを下さる男性や
手が不自由な方でも喜んで水やりを行って下さる方、
収穫時期について話して下さる方など軽い運動やコミュニケーションの一手段となっており、
多様な効果の期待できる活動であると実感しました。

現在は来年の春に向けチューリップの球根を入手!
また、冬に向けてはビオラやノースポールなどの冬でも屋外で咲くことのできる花々を
検討中です。

センターに来られたご利用者様が一番最初に見られるのが 玄関です。

少しでもセンターで過ごされるときに楽しみや適度 な運動となり、
役割の獲得や生きがいへと効果が波及することができる様、
担当職員やご利用者様と話し合って活動を提供する事が出来ればと思います。
デイサービスセンター東中野山/作業療法士 本間 康子
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