もうすぐ桜の開花時期 花見しましょう!
アクティブデイはすがた(通所介護)
[掲載日]2024.3.6
今年は暖冬ということもあり、平年より早い桜の開花予測が出ています。
そこで今回は春に向けて安心してお花見に出かけられるようにお家でできる足の運動をご紹介します。
お花見など、屋外を歩くうえで一番大事なのは「転ばないこと」です。
そして転ばないようにするには、足関節や股関節でバランスをとることが重要です。
特に細かな環境の変化やとっさの素早い反応には足関節でバランスをとることが求められます。
しかし、高齢者の方は足関節でバランスをとること(足関節戦略)が苦手です。
それは下腿三頭筋や前脛骨筋といった脛やふくらはぎの筋力低下や猫背による後方重心のため、
足首の柔軟な運動に制限がある方が多くなっているからです。
その結果、股関節だけに頼ったバランス戦略になるので、ちょっとした段差などで転びやすくなってしまいます。
そのため下記・下図のような運動を行ってみましょう。
1. 棒ころがし運動
道具を使用した足の運動もご紹介します。
足の裏で棒(サランラップの芯など)をコロコロ転がすだけの運動になります。
この運動を行うことで、
① 足の関節の動く範囲を広げる
② 足と膝をうまく動かすことができる(協調性)
③ 足への感覚入力
④ バランス向上
などの効果があります。
また、足底の筋膜を緩める効果があり、それによって足裏から頭頂までの
筋膜連結(スーパーフィシャルバックライン)を緩めることができます。
つまり足裏をほぐすことは、全身のリラックスに繋がっています。
棒が用意できない方は、テニスボールやゴルフボールなどを用いて
片足ずつ行ってもらっても同様の効果が得られます。
2. タオルギャザー
下肢のバランス能力を保つためには意外かもしれませんが、足の指が非常に重要です。足の指が地面をグッと掴むように動く必要があります。
そのためには足底の筋力をつけることによりバランスを崩しそうになったときに姿勢を立て直すことができます。
やり方は椅子に座り、タオルを足元に敷き足の指でつまむようにして手前に手繰り寄せます。
3. カーフレイズ
壁か手すりにつかまって真上に伸び上がるようにかかとを浮かせましょう。親指の付け根で地面を押し上げるイメージで行いましょう
年々桜の時期が早く、あっという間に夏になりますので、ぜひ桜を見逃さないよう、体つくりをしていきましょう。
作業療法士 鈴木
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