愛広会のデイ日和 HOME > 健康コラム > [リハビリ]残暑に負けずに夏バテ解消法

健康コラム

リハビリ

残暑に負けずに夏バテ解消法

アクティブデイしばた緑町(デイサービス)
[掲載日]2021.09.01
8月は記録的な猛暑日となる日が続くこともあれば、8月には珍しく肌寒く感じるほど涼しくなったりと、変化の大きい1ヶ月でしたね。
9月に入り、少し暑さも引いてはきましたが、なんだか体の疲れがとれない、やる気がでない、頭痛、食欲がない、そんな体の不調はでてきていませんか?

それはもしかしたら“夏バテ”かもしれません。

昔は夏バテというと、暑さによって動く気力がない、食がすすまないといった症状がでていました。
現代の夏バテは“冷え”が原因となっているそうです。
どういった生活が冷えを引き起こすのかというと、

① 冷房の効いた部屋と暑い外への出入りの繰り返し
② 長時間冷房の効いた部屋で過ごしている
③ 冷えた飲み物・食べ物の過剰な摂取

これらの生活スタイルを続けると、人間の体温調節がついていけず自律神経の働きが低下し、
胃腸の動きも不活発となり、疲れやだるさ、食思低下を引き起こしてしまいます。

さらに、暑い日はキンキンに冷えた飲み物や冷たい食べ物が食べたくなり、
連日摂取するなんてことも稀ではなくなってきます。
これらも胃腸を冷やしてしまうので、体の冷えから自律神経の働きに影響します。
なんとなく体の不調を感じている方はこの夏の過ごし方を思い返してみてください。

心当たりがある方は知らず知らずに体が冷やされ、自律神経のバランスが崩れてしまっているかもしれません。
とはいえまだまだ暑い日があったり、昼夜の寒暖差を感じ始めるこの季節。
熱中症、脱水症を予防しながらできる、夏バテ解消法を紹介したいと思います。

1. エアコンを上手に活用しましょう。
冷房の温度設定は省エネの観点からも28℃が良いといわれています。
暑い場合は扇風機で風を循環させたり、温度を下げたら直接体に風が当たらないよう工夫して過ごしましょう。
また湿度が下がるだけで、暑さを感じにくくなるので除湿やドライに設定するのもオススメです。

2. あたたかいor常温の飲み物を摂取しましょう。
暑い屋外にいる際は冷たい物を摂取してもいいかと思いますが、
涼しい屋内にいる際はさらに体を冷やさないように温かいor常温の飲み物を摂取することで体内部からの冷えを防ぎます。

3. お風呂にはいりましょう。
暑い日はシャワーだけですませたくなる日もあるかと思いますが、シャワーだけでは体が完全には温まりません。
ぬるめの38~40℃のお湯にゆっくりつかることで体が温まります。
お風呂に入れない場合は足湯をするだけで、徐々に体がポカポカとしてきます。

4. 簡単な運動をおこないましょう。
発汗を促すことで体が温まります。
また簡単なストレッチをするだけでも血流が良くなり、温かく感じます。
少しだるさがある時、運動はしにくいかと思いますので、座ってできる運動をいくつか紹介したいと思います。
ぜひお家でやってみてください♪

◇ 耳の運動
耳は末梢神経が多く集まる場所です。
また、多くのツボが集まっているため耳を触ることにより何かしらのツボが刺激され、
耳を動かすことで血流が改善し、頭痛予防になります。

 
① 耳を横に10~20秒引っ張りましょう。
② 耳たぶを下に10~20秒引っ張りましょう。
③ 耳を大きく時計回りに10回、反時計回りに10回まわしましょう。

◇ お腹の運動
体をねじるることで腸が刺激され、内臓が活性化されます。
1. 左足を組み、右側へ腰から体をひねります。30~60秒その姿勢をキープします。
 (足を組めない方は組まずに行っても大丈夫です。)
 体をひねる時はお腹が反ったり、つぶれないように真っ直ぐを意識しましょう。

2. 足を組みかえ、左側も腰から体をひねります。

◇ 足首の運動
足の運動・ストレッチをすることで、浮腫み・足の冷えの原因となる血流改善が見込めます



1. 足先を持って足首から時計回り・反時計回りに10回ずつ回します。
 反対足も同様に行います。

◇ ふくらはぎ・もも裏伸ばし


1. 椅子に腰かけて、片方のつま先を上にあげ、膝を伸ばして前に出します。
2. 体を前に傾けます。この時、お腹からではなくなるべく骨盤から前へ倒すようにしましょう。
 30~60秒太ももの裏を伸ばしましょう。反対も同様に行います。


ストレッチはゆっくりと少し長めに行うことでじんわりとその部分が温かくなり、血行不良を改善してくれます。
痛みのない自分が気持ち良いと思う範囲で行いましょう。

まだ、暑い日や朝晩で気温の変化が大きい日が続くと思いますので、予防できることは積極的に取り入れていきましょう!
アクティブデイしばた緑町 / 理学療法士 鈴木
戻る
ページのトップへ