愛広会のデイ日和 HOME > 健康コラム > [食生活]冬の寒さに負けない体づくりは食事から!

健康コラム

食生活

冬の寒さに負けない体づくりは食事から!

関川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2019.01.09
冬になると流行りはじめるインフルエンザ。年末年始から3月にかけて流行のピークを迎えます。

風邪やさまざまな感染症が増えるのは、冬はウイルスが好きな季節だから。
低温と乾燥が好きなウイルスは冬場にその感染力が強まります。
しかも、乾燥して軽くなり空気中を漂いやすくなるのです。

ウイルスが元気になる一方、人間の体は寒さで体温が下がり免疫力も低下してしまいます。
さらに、鼻やのどの粘膜は乾燥によるダメージでウイルス侵入を防ぎきれないこともあります。
そんな弱った体にパワーを取り戻すには日々の食事が大切です。

今回は、冬に負けない健康な体をつくる食事について考えてみましょう。
旬の冬野菜が健康を守る!
ウイルスの体内への侵入を阻止する皮膚や粘膜。
その粘膜を守って元気にしてくれるのが冬野菜なのです。
冬が旬のほうれん草やブロッコリーなど緑の野菜にはビタミンA、B1、B2、Cが含まれています。

また、冬の寒さでいっそう美味しくなる大根や白菜、かぶ、キャベツにはビタミンCがたっぷり含まれています。
秋に収穫されたさつま芋やじゃが芋に含まれるビタミンCは熱に強く、冬場の煮込み料理にもってこいです。

 
免疫力アップで冬を乗り切る!
体内に侵入したウイルスを撃退してくれる免疫力ですが、体温が下がると代謝が下がり免疫力も低下してしまいます。

この免疫力をキープするには、3度の食事を決まった時間に摂る、できるだけ多くの種類の食品をバランスよく食べる、
質の良いたんぱく質やミネラルを含む食材を摂ることなどが大切です。
また、乳酸菌が含まれるヨーグルトなどには腸内環境を整えて、免疫力アップにつながります。

  

体を温める食材と調理法で健康維持!
冬に負けない健康な体をつくるには、食事で中から温めるのも効果的。
そのためには、冷たい食べ物を控えて、温かい食べ物を摂ることが大事です。

東洋医学の考え方で、冬に旬の食材は体を温め、夏に旬の食材は体を冷やすといわれています。
冬には体を温める「陽」の食材を摂るようしましょう。
体を冷やす「陰」の食材も火を通すことにより「陽」に変わると考えられています。

また、「陽」の食材の中でも特に体を温めてくれる“しょうが” “唐辛子” “ねぎ” “にんにく”などを使うと、
より効果的に体を温めてくれます。
 
  

高齢者の方がいらっしゃるご家庭なら、冬を健康に過ごせるかどうかはとても心配なことですよね。
食事はみんなで囲むことにより、さらに美味しくなります。
一人で悩むのではなく家族や周囲の方々と一緒に楽しく食べて健康に冬を過ごしましょう。
関川愛広苑 通所リハビリテーション / 管理栄養士 宮村 愛
戻る
ページのトップへ