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健康コラム

リハビリ

冬の居間に潜む危険

新井愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2018.12.13
12月に入り、新井愛広苑のある妙高市も雪が降り始め、本格的な冬の始まりです。
みなさん冬支度はお済みでしょうか?

さて、今回はそんな「冬」に気を付けたい家の中での転倒について書きたいと思います。

高齢になってくるとどうしても歩く時の足の上りが悪くなり、すり足での歩行になりやすいです。
そこで注意しなければいけないのが「転倒」です。
転倒は四季に関係なく気をつけて頂きたいですが、特に「冬」は注意が必要です。

写真は私もよく見かける冬の居間の風景です。
この中に冬ならではの危険がたくさんありますが、分かりますか?



私がリハビリをしていて冬によく聞くことがあります。

「コタツに足がからまって転んだ・・・。」
「カーペットの端につまずいた・・・。」



冬にはコタツが出され、こたつ布団が掛けられます。(写真中①)
また、コタツの下にはカーペットなどが敷かれ、厚い座布団なども置かれます。(写真中②)
そして、コタツからはコードが伸びています。(写真中③)
ストーブの暖かい空気をコタツにいれる管が付いているお宅も少なくないと思います。(写真中④)

このようなこたつ布団やコードに足をとられて転んでしまう方が多いです。

また、厚手のカーペットや厚手の座布団はふわふわしていて歩くと不安定です。
つまずくことがなくてもふらつきやすくなってしまいます。

さらに、冬は厚着をしていて体を動かしにくく、じっとコタツから動かないことで
体も動きにくくなっています。
足が冷たいのでスリッパを履くこともあると思います。
このような冬の支度がさらに転倒しやすい状況を作ってしまうことがあります。

     

冬の居間で転ばない為には、コタツ布団やコードなどを跨がないような動線を考えること、
一日中コタツでじっとしていることの無いように過ごすことが大切だと思います。

また、日ごろから適度な運動を習慣的に行い、
すり足歩行にならないように気をつけることが転ばず健康に過ごす秘訣かもしれません。
新井愛広苑 通所リハビリテーション / 作業療法士 松下
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