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健康コラム

食生活

貧血予防~鉄分の効率の良い摂り方~

豊浦愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2018.3.7


「貧血」とは血液中にあるヘモグロビンの量が減ることで起こります。

ヘモグロビンは血液に含まれる赤血球にあり、酸素と結びついて全身に運びます。
貧血には原因が色々ありますが、その中でも多くを占めているのが、鉄不足による「鉄欠乏性貧血」です。

鉄はヘモグロビンの材料となる為、バランスの悪い食生活や無理なダイエット、
出血等により摂取量が少ない、または排出により不足することが原因となります。
貧血になると、体が疲れ易い、立ちくらみ、息切れ、頭痛等の症状が起こります。

貧血を予防するためには、鉄分をしっかり摂ることが大切です。
鉄が多く含まれるものとして、動物性食品ではレバー、カツオやマグロなど赤身の魚や、
あさり、牛肉などです。植物性食品ではひじき(産地により差異あり)、小松菜やホウレン草、大豆などです。

動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄とありますが、吸収が良いのはヘム鉄です。
しかし、食事のバランスもありますので、どちらからも摂取するようにしましょう。

鉄分はそのままでは吸収され難い栄養素です。
その為、効率よく摂る為には肉・魚・豆腐・卵などのたん白質や、柑橘類・いちごやキウイ等のフルーツや、
緑黄色野菜に多く含まれるビタミンCを一緒に摂ると吸収を高めてくれます。
また、造血作用のあるビタミン12や葉酸は、牡蠣やしじみなどの貝類に豊富です。

しかし、逆に吸収を妨げてしまうタンニンは、緑茶・コーヒー・紅茶などに含まれますので、
一緒に摂取しないようにしましょう。
また、玄米やおからなどの不溶性食物繊維を多く含む物も、鉄の排出を促すので注意して下さい。
他にも調理の際に鉄製の鍋などの器具を使用すると、鉄が溶け出して一緒に摂ることができます。
豊浦愛広苑 通所リハビリテーション / 管理栄養士 小林 由紀
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