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廃用予防~褥瘡予防~
尾山愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2017.12.6
今回は褥瘡予防についてのお話です。[掲載日]2017.12.6
褥瘡は一般的に「床ずれ」とも言われ、寝たきりの状態が長く続くと、
身体のあらゆる部位が圧迫され、皮膚が赤くなったり傷ができてしまいます。
褥瘡ができる原因
普段、私達は長時間同じ姿勢にならないよう無意識に身体を動かしています。例えば、就寝時の寝返りや、長く椅子に座っている時にお尻を浮かせる等の動作をするかと思います。
このような動作を「体位変換」といいます。
しかし、寝たきりで体位変換が自分でできない方は、同じ部位が圧迫され皮膚細胞に栄養や酸素が届かないことで
褥瘡に至ってしまいます。
また、褥瘡は皮膚表面だけでなく、皮膚内部にまで及んでいることも少なくありません。
褥瘡になりやすい部位
人の身体には、骨が突き出た部分がいくつもあります。そうした箇所は特に褥瘡ができやすくなります。また姿勢によって圧迫の部位は変化します。
以下の写真は褥瘡のできやすい部位です。
【あお向けの姿勢】
【横向きの姿勢】
【座った姿勢】
褥瘡の予防方法
以上のことから、褥瘡予防には「圧迫」を減らし皮膚への負荷を軽減することが重要で、寝たきりの方の場合、2時間おきの体位変換が効果的です(寝具やパジャマ等のシワやズレにも注意が必要です)。
【体位変換の例】
①背中側にクッション(座布団でも代用可能です)を入れて肩甲部を浮かせます。
②両足の間にクッションや布団を挟み両足の骨と骨がぶつからないようにします。
その際に右足と左足は重ならないようにします。
また、クッションなどを入れて姿勢を調節した後に下側になっている肩や腰に手を入れて
一部に集中して圧迫がかからないようにします。
その他に「皮膚の清潔」と「栄養管理」も褥瘡予防には重要な要素となります。
皮膚は入浴などで汚れを落とし、乾燥しないよう保湿することで皮膚状態を良好に保つことができます。
栄養は傷を修復する過程で欠かせないため、疾患に考慮しながら高エネルギー、高たんぱく質の食事を
心がけることが大切です。
褥瘡は一度できてしまうと完治するまで非常に時間がかかります。
そのため褥瘡を未然に防ぐことが大切です。
尾山愛広苑 通所リハビリテーション/理学療法士 北上 直樹
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