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健康コラム

リハビリ

誤嚥~顔の筋の体操~

相川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2017.3.1
今回のテーマは誤嚥~顔の筋の体操~です。

顔の筋肉は会話をしたり、笑ったり、泣いたり、怒ったりと
感情や気持ちを言葉や表情として表すことの他に食事に欠かすことのできない重要な働きをしています。

私たちが食事をとるにあたって、喉には食べ物を誤嚥しないように気管をふさぐ蓋がついています。
しかし誤嚥を予防するのは喉だけではありません。

顔の筋肉は食べ物を目で楽しむことや口の開け閉め、食べ物を噛んで飲み込みやすい形にして飲み込む
といったことに深く関わっています。

年齢を重ねることや、疾患による障害や麻痺などから会話を楽しむこと、普段食べていた食事が
今までのように食べられないといったことから顔の筋肉も使う機会が少ないと身体と同じで
知らず知らずの間に動かしにくくなることがあります。
そのため、顔の筋肉が十分に働かないことで誤嚥をしたり、肺炎を起こすことは珍しくありません。

そこで今回は、この顔の筋に焦点を当てた体操を一部ご紹介します。

顔の筋の働きを改善し、誤嚥の予防に繋がります。
もしかしたらシワやたるみの改善からアンチエイジングも期待できるかも!?

*各運動5回から10回とまずは低負荷から実施してください。
 くちびるや目尻が乾燥していると切れて痛みを伴うことがあるため注意が必要です。
 また過度に血圧が高い場合や痛み、息苦しさがある際は負荷を調整して実施してください。
 顔の筋の体操は嚥下の体操と同じで、食事前や常日頃から継続して行うこととより効果的です。

(1)目の開け閉め運動

目をギューっと閉じます

大きく目を開けます
(2)口の開け閉め運動

大きく口を開けます 

しっかりと口を閉じます
(3)くちびるの突出・引き運動

「ウー」と声を出しながら
くちびるを突き出します

「イー」と声を出しながら
くちびるを横に引きます
(4)頬の膨らまし,凹み運動

空気がもれないように
大きく膨らませます

膨らませた頬を
両手で押します

わずかではありますが以上を一部紹介とします。
いつまでも素敵な笑顔とおいしく食事がとれる生活の御助力となれば幸いです。
皆様の健康な生活が長く続くことを願っています。
相川愛広苑 通所リハビリテーション / 言語聴覚士 高橋 茉鈴
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