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健康コラム

歯と健康

お口の渇きと口腔乾燥症について

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.07.04
お口が渇いて不快とのお話を良くお聞きします。

加齢とともに、体内の水の循環が減少すると、皮膚が乾燥して、肌のうるおいがなくなるように、お口の中も同じような現象が起きてきます。唾液の分泌量が少なくなり、お口の中が乾燥傾向になることがあります。

また、鼻づまりで口呼吸をされている場合もお口が乾燥します。食事にも差し支えるようですと口腔乾燥症ということになります。

意外と皆さんが服用されている薬の中には、副作用としてお口を乾燥させてしまうものも少なからずあります。
しかしながら現在服用されている薬を、簡単に変更できない場合もありますので、この場合には対症療法をしていくことになります。

睡眠中、口呼吸になられている場合には、口腔乾燥が助長されますので、就眠時のマスク使用や、
エアコン使用時の加湿、睡眠中口唇テープの装用などの対処法があります。
リハビリとしては、唾液腺マッサージ、口唇閉鎖機能強化といった方法があります。

しかしながら、私個人としては、口腔乾燥に有効とされる薬を選択するよりも、その都度、
少量の水を口に含むか、うがいをする方が口腔衛生的には良いので、
無理のない自然な対処法のような感じがします。

なかなか洗面所に行けない状況の場合には、小さなペットボトルに水かお茶を入れて、
手の届くそばに置くことが最善の方法に思います。
寝たきりで、それもできない場合には、介護者が口腔ケアの最後に、お口専用の保湿剤を、
口腔粘膜にうすく均一に塗布することで、かなり改善できます。

新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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