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歯磨き粉(歯磨剤)について
新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.06.06
診察をしていると、お勧めの歯磨き粉(歯磨剤)は何ですか?と質問されることがあります。[掲載日]2012.06.06
TVコマーシャルや、広告にいろいろ宣伝されていますし、ドラッグストアーや薬局に行けば、
10種類以上の歯磨剤が陳列されていて、どれを選んで良いのか迷ってしまいます。
値段が高い方が良いように思いがちですが、その価格差に見合う
効果の差があるようにも思えないのです。
健常者の方なら、基本的にどれを選ばれてもよろしいかと思います。
刺激が強すぎず、違和感なく使用できて、ブラッシング後も不快感が
残らなければ良いでしょう。
高齢障害者の場合には、歯周病の悪化防止、う蝕(むし歯)予防、口臭予防、口腔乾燥の軽減対策が
必要になります。口腔ケアを行っていて、口腔内が泡だらけになってしまうと、汚れている部分を
確認できなくなりますし、ぶくぶくうがいが、うまくできなければ、拭き取ったり、吸引したりと
煩雑になりますので、発泡剤の少ないジェルタイプがお勧めです。
できれば、①歯周病の増悪防止対策として抗菌作用があり、口臭予防効果も兼ねるもの、
②う蝕予防効果としてフッ素含有のもの、
③口腔ケア後、保湿効果が期待できるもの
等の効能があれば、良いものと思います。
新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行