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高齢者の低栄養が危ない!

関川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2024.01.10

◎ 低栄養とは・・・

エネルギーとたんぱく質が欠乏した状態、健康な体を維持し活動するのに必要な栄養素が足りない状態を言います。

今どき低栄養なんて、と思われがちですが、高齢になると、うまく食べられなくなったり消化機能が低下して、
栄養も水分も十分に摂れないことが少なくないのです。

高齢になると若いころよりも体の筋肉や骨や水分が減り、体力が落ちてくるため、低栄養になると、
■ 筋肉量や筋肉の低下
■ 骨量の減少
■ 免疫力や体力の低下
■ 気力がなくなる


という症状が出てきて、病気にかかりやすくなったり、骨折の危険が増えたり、認知機能の低下といった状態になってしまいます。
これらが重なり、更に食べる力を失われ、寝たきり状態や死に至る危険性も高くなります。

◎ 低栄養になると、以下のように外観や動作に変化が起こってきます。



① 痩せてきます
② 皮膚の炎症を起こしやすくなります
③ 傷や床ずれができると、治りにくくなります
④ 風邪や感染症にかかりやすくなります
⑤ 手に力が入りにくくなり、握力が弱くなります
⑥ 髪の毛にも栄養がいかなくなり、抜け毛が増えたり、髪の毛の脱色が進み白髪が増えます
⑦ 足やお腹の辺りが浮腫んできます
⑧ 口の中や舌、唇がかわいてきたり、唾液がベタベタしてきます
⑨ 食欲がなくなります
⑩ 足や体に力が入りづらくなり、よろけやすくなります
⑫ 他人から見ても、だるそう、元気がない、ぼーっとしているように見えます
⑬ 皮膚が乾燥して、弾力がなくなります

◎ 低栄養になりやすい人、低栄養になりやすい時はこんな時です。

★がんや胃腸疾患などの治療・手術後の人

★肺や気管支などの呼吸器系の病気であったり、在宅酸素療養の人
 病気の後は、体力回復のために多くの栄養が必要です。呼吸器の弱い人は吸収にもエネルギーを多く使います。
 しかし、病気中や病気後は体力的に買い物や食事作りも大変で、食欲も低下しがちです。

★糖尿病や腎臓病などで食事療法をしている人
 持病で食事療法が必要と指導を受けてきた人は、体調不良で食欲が落ちていても今まで通りの食事療法をしてしまい、
 結果として必要な栄養が不足してしまうことがあります。

★メタボ警戒で油脂や卵を控えている人や粗食の人
 一般に「成人はメタボに注意!」と言われるため、油や卵、肉、ごはんの食べる量を必要以上に控えてしまうケースもあります。

★下痢や風邪などの後
 下痢や発熱があると、水分やエネルギー、ミネラルが不足気味になります。
 その後の食欲や体調の回復が遅れると、低栄養予備軍になる恐れがあります。

★うつや認知機能低下など
 うつや認知症で食欲が落ちてくると、それも低栄養の引き金になります。

★高齢者だけの一人暮らし、二人暮らし
 一人暮らしあるいは、高齢夫婦二人暮らしの人は、家族と同居の人に比べて低栄養の割合が2倍高いという調査報告があります。
 買い物などは大変、寂しさや不安感、経済的事情など多くの要因が考えられます。

★食べる機能(摂食・嚥下機能)の低下
 低栄養と特に関係の深い問題です。歯の調子が悪い、義歯が合わない、むせやすくなったという症状がある場合は危険信号です。

★食べ物の好き嫌いが多い
 好き嫌いが多いと、加齢とともに食べられる食材や料理がさらに限られてしまい、栄養がさらに偏りがちになります。
 朝はパンだけ、昼は麺類だけという人も要注意です。

低栄養が気になる方は、身近な栄養士にご相談ください。

関川愛広苑 通所リハビリテーション / 管理栄養士 宮村
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