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健康コラム

リハビリ

深く呼吸をしてみませんか

アクティブデイできじま(デイサービス)
[掲載日]2019.09.04
今年も新潟県内では40℃を超えた日がありましたが、皆さん、体調は大丈夫でしたでしょうか。
そこまで暑くなると呼吸するにも息苦しさを感じますね。

今回は普段は意識せず行なっている呼吸についてです。

私達は1分間に約15~20回、1日に2万回以上、寝ているときも休むことなく呼吸をしています。
呼吸することにより酸素が体内へ取り込まれ、全身の組織に運ばれます。
その酸素によって脳や内臓、筋肉など全身の器官が働くことができます。

私達は数日食べなくてもなんとかなりますが、呼吸が止まってはそうはいきません。
呼吸がスムーズにできるということは、身体の働きに大きく影響を与えるといえます。

スムーズな呼吸をするために大切なのがあばら骨で囲まれている胸郭と横隔膜の動きです。
そこで今回はまず、胸郭を動かすためのストレッチを紹介します。

1. 胸郭の脇を伸ばすストレッチ
片手を床にもう一方の手は頭において肘を天井に挙げるようにして肋骨の脇を伸ばします。
反対側も同様に行います。
2.背中側を伸ばすストレッチ
両手を組んで大きなボールを抱えるような感じで背中を丸めながら両手は前に伸ばしていきます。
手と背中で綱引きをするような感じで背中を伸ばしましょう。
3. 胸の前側を伸ばすストレッチ
手を背中の後ろで組んで後ろに引きながら胸の前側を開き伸ばします。
では胸郭をストレッチしたところで、呼吸をしていきましょう。

まず胸郭を大きく広げながら呼吸をします。
胸の真ん中の骨の奥に空気を入れるイメージで鼻から吸って口から吐きます。
また、胸郭を触って吸ったときに胸郭が膨らみ
吐いたときに胸郭がしぼむのを確認しながら行ってみましょう。

肩は挙げないようにします。
次にお腹を動かして呼吸してみましょう。

おへその下に手を当て、お腹とその奥に空気を入れるイメージで呼吸を行います。
鼻から吸って下腹部を膨らませ、口から吐くと元に戻ります。
息を吸ったときにお腹が膨らまないという方は、
仰向けになり下の写真のような姿勢で行なってみましょう。


少し難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、
普段何気なく行っている呼吸について意識するきっかけになればと思います。

暑さも和らいで散歩を再開される方もいらっしゃるでしょう。
散歩途中や起きたとき、寝る前など少し取り入れてみてはいかがでしょうか。
アクティブデイできじま(デイサービス)/理学療法士 中条 善子
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