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上半身の力で転ぶことを防ぎましょう!
関川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2019.06.05
気候も暖かくなり、外出の機会も増えていくことかと思います。[掲載日]2019.06.05
外出の機会が増えるということは、自宅と違い平らな面を歩くだけではなく、
坂道やデコボコな道を歩くことも多くなり、転倒のリスクも高まります。
本日は転倒予防のための体操について紹介させて頂きます。
転倒をしないために、足腰の力をつけることが重要と理解されているかと思いますが、
足腰の力をつけただけでは、もし転倒しそうになった時に危険を回避することはできません。
例えば、よろめいたときにとっさに近くのものを掴む握力、
転倒したときに地面に手をつき身体を支える筋力など、いざという時には上半身の強化重要なのです。
今回は、転倒時のケガを防ぐために上半身の運動を伝えていきたいと思います。
1. 握力を付ける
目的:転びそうになったときに近くのものにつかまれる握力をつけます。方法:胸の前で左右の指を曲げて組み、引っ張り合います。息を吐きながら10秒を3回行ってください。
2. 大胸筋を強くする
目的:身体を支えられるように胸(大胸筋)の筋肉を強化し腕力をつけます。 方法:胸の前で左右の指を組んで押し合います。息を吐きながら10秒を3回行ってください。
3. 上腕二頭筋・上腕三頭筋を強くする
目的:身体を支えられるように二の腕の内側(上腕二頭筋)や外側(上腕三頭筋)の筋力をつけます。方法:左手で右腕の手首の内側を握り、力を入れて押し合います。さらに、右手で左腕の内側を握り、力を入れて押し合います。息を吐きながら10秒を3回行ってください。
全て座ってでも、寝ていても出来る運動となっており簡単かと思います。
これらの運動を行う際に注意してほしいことがあります。
① 体調面に気をつけて疲れや、頭痛などの症状がある際は無理をせずその日の運動を中止する勇気を持ってください。
② 動かしている筋肉を意識することで、運動の効果を上げることが出来ます。筋肉を触って確かめるのも良いでしょう。
③ 呼吸を止めずに行ってください。息を止めて行うことにより、血圧の増加が著しくなります。
転倒に注意をしていてもふとした瞬間に、転んでしまうこともあるかもしれません。
今回の体操により、いざという時に身体を支える力をつけて、ケガを防いでもらえたらと思います。
関川愛広苑 通所リハビリテーション/理学療法士 田中 祐輔
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