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旬の食材は美味しいパワーフード
関川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2017.9.6
旬には出始めの「走り」、最盛期の「盛り」、そろそろ終わりになる「名残り」があります。[掲載日]2017.9.6
「走り」は珍しいので高価ですが、まだ未熟でおいしくありません。
「盛り」の栄養価は「走り」に比べ高く、3~5倍になるものもあります。
太陽や地、雨の恵みを受け最も育ちが良い旬は、南北に長い日本列島では微妙に時期がずれます。
春から夏にかけての旬は、桜前線のように北上し、秋から冬の旬は逆に南下します。
旬の栄養価の違いを見てみると・・・
冬が旬の野菜ほうれん草は、同じ産地でもビタミンCの含有量を比べてみると、
夏に収穫したものは、冬に収穫したものの1/3程度になってしまいます。
旬のパワーと美味しさを有効的に体にとりいれましょう。
旬の食材をいただくということは、実は自然との共生、人間のバイオリズムと食材のバイオリズムが関係しています。
『 春 』
冬が終わり自然は目覚め、人間の体も新陳代謝が活発になります。春の旬野菜は、新芽、新葉を食べる“芽もの野菜”。アミノ酸、ビタミン類、ミネラルが含まれ、
特に共通して含まれるアルカノイドという苦味成分は、胃を活発に働かせ、
人間の眠っている細胞を「春が来たぞ!」と起こしてくれます。
例)菜の花、たけのこ、ふきのとう
『 夏 』
夏の旬野菜は“ぶらり野菜”。暑い夏に必要な水分とビタミン類が多く含まれていて、体を冷やし、むくみをとり、
暑さで弱った胃を刺激し、消化を助けたり、利尿を促したりする働きがあります。
(例)南瓜、とまと、茄子
『 秋 』
気温が徐々に下がり始める秋の旬野菜は“巻きもの野菜“。体の中に養分を蓄えます。作物自身が越冬するために体を作っているので、その養分をいただくことで、
私たち人間の体の中にも蓄積型養分を作ります。
辛みや塩味の効いた夏の料理で疲れ気味の胃腸の調子を整えてくれます。
涼しくなったら、体を冷やす夏野菜の多食は控えましょう。
例)さつま芋、里芋、ごぼう
『 冬 』
冬の季節は、新陳代謝が鈍くなります。体を内側から温めて活発にしてくれるのが、“根もの野菜”。
貯蔵性が高いのが特徴です。
例)白菜、ほうれん草、大根
四季に合わせて、旬の食材を賢くいただくことにより、自然との共生にもつながります。
関川愛広苑 通所リハビリテーション / 管理栄養士 宮村 愛
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