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健康コラム

リハビリ

「転倒」について

アクティブデイぼたんやま(デイサービス)
[掲載日]2016.04.06
今回のテーマは「転倒」についてです。

「転ぶことだけは注意してくださいね!」
と病院などで言われたことがある方は少なくないのではないでしょうか?
実際、私もデイサービスの利用者様にこのようなお声がけをさせていただくことが多いです。

「転ぶとケガをするし危ない」とは理解されていると思います
(もちろん転んでもかすり傷程度もしくは無傷な場合もあります)が、
ここでは転倒の原因やケガの種類について簡単にご説明したいと思います。

転倒の原因は様々ですが、まずは筋力やバランス能力、感覚が低下するなど
加齢による身体機能の低下が挙げられます。
具体的には足の上りが悪い、踏ん張りにくい、姿勢の変化、ふらつき、視力の低下などです。
次に精神・心理面からの影響として注意力の低下などがあります。
さらには薬の内服状況によっても転倒因子となります。

また床面の状況や履物などにも注意が必要です。
たとえば玄関マットやカーペット、座布団、こたつ布団、電気コードへの引っ掛かり、
滑りやすい状態の床面、サンダルやスリッパ、敷居等の小さな段差など
原因となるものは沢山あります。

転倒することで一番心配されるのはやはり骨折です。
特に更年期以降の女性や高齢者は骨密度が低く骨粗鬆症の方が多く、
ちょっと尻もちをついただけ、などと思っても骨折してしまうことがあります。

骨折の種類として多いのは、橈骨遠位端骨折(手首)、上腕骨頸部骨折(肩の付け根)、
脊椎圧迫骨折(背骨が潰れる)、大腿骨頸部骨折(股関節の付け根)などです。
特に背骨や股関節の骨折では入院が必要となる可能性が高いです。

リハビリを行うことで元のような生活に戻ることも可能と思われますが、
再転倒の恐怖による閉じこもりや要介護状態となってしまわれる方がいらっしゃるのも現実です。




ということで、転倒を予防するには、
転ばない環境を整える(手すりをつける、足回りに滑るものや障害物を置かない等)
運動を習慣化
し、足腰の筋力を強化することが大切です。
運動方法は大腿骨頸部骨折のページに詳しくでておりますので割愛させていただきます。
ご参照ください。

今後も健康で安全な生活が送れるよう少しずつでも運動していきましょう。

アクティブデイぼたんやま/理学療法士 樫出 舞
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