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健康コラム

食生活

身体を温める食事

新井愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2015.12.02









最近、良く風邪をひくようになりました。
先日は、お腹が痛くなり、嘔気のため、1日お休みを頂きました。
以前に比べると、なかなか体調が戻らない事が増えているように思います。
歳を重ねる毎に少しずつ体調不良が出てきて治るのに時間がかかってきているようです。
「冷え」が原因の一つと思われます。

冷えた身体は、免疫力を低下させます。
体温が1度下がると、免疫力は4割も低下してしまいます。
免疫の中でも、リンパ球が風邪やガン細胞に打ち勝つ事は知られています。
このリンパ球を活性化させるには、体温が高い状況が必要なのです。
季節的に気温が下がってきましたが、体温を上げる事が大切です。

どうしたら体温は上がるのでしょうか?

●免疫の材料となるタンパク質をきちんと摂る事が大切です。
 4本足の動物性タンパク質より、鶏や豆腐、卵など、良質なタンパク質が身体には優しいようです。

●主食のご飯、麺、パンなどの糖質は身体のエネルギー源ですが、熱に変わるには、野菜類のミネラル類が必要です。
 冬野菜は根菜類が多く、ほとんど加熱して身体を温めて食べる事が多いのです。

●エネルギーを作り出すTCAサイクルについては、生化学で勉強されてきたと思いますが、
 活発化させるのがクエン酸です。
 このクエン酸は、酢やかんきつ類に含まれています。毎日摂取する事で、身体を温める事ができます。

西台クリニック院長 済陽高穂先生の本を読むと、体には、2度の節目があるそうです。
最初の節目は40歳頃で(若さの定年)。2度目は、60歳頃。
この60歳頃が、(いつまでも若い人)か、(どんどん老ける人)になるかの分岐点。
男の方も、60歳からは冷え性になりやすいようです。
【済陽高穂『60歳からの太らない食べかた』(日東書院、2014)より】

今の時期は、鍋物が美味しくなります。家族と分け合いながら食べる事も、大切と思います。
心も温まりながら、ゆっくり冬を乗り越えていただければと思います。

新井愛広苑 通所リハビリテーション/管理栄養士 今井千鶴
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