愛広会のデイ日和 HOME > 健康コラム > [リハビリ] 「膝関節痛」について

健康コラム

リハビリ

「膝関節痛」について

尾山愛広苑通所 リハビリテーション
[掲載日]2015.12.02
今回のテーマは「膝関節痛」についてです。

膝関節痛と一言で言っても、その原因は様々あります。
例えば、変形性膝関節症、半月板損傷、前十字靭帯損傷など、他にも沢山あります。
その中でも、私たちリハビリ職員が良く目にするのは、変形性膝関節症(以下、膝OA)による痛みです。

膝OAは主に高齢者に多く、全国では約800万人がその痛みを経験していると言われています。
男女比は1:4で女性に多く見られ、原因は加齢、肥満、性別、遺伝などがあります。
膝OAは膝関節にある軟骨が、摩擦によりすり減り痛みが生じます。
一度すり減った軟骨は元には戻らないため、普段から予防していくことが大変重要になります。

ここでは、膝OAを予防するための「筋力強化」と「ストレッチ」をご紹介します。
「筋力強化」は膝周りの筋肉をつけることで、関節を安定させ、症状を和らげることが出来ます。
「ストレッチ」は筋肉の柔軟性を上げ、 関節の動きを滑らかにすることが出来ます。

【 筋力強化 】

◆ 太ももの筋力強化 (タオルつぶし)
【回 数】10回程度
【内 容】
膝下のタオルを5秒間押し続けます。足首を反らせて行うと効果的です。

◆ 太ももの筋力強化(膝伸ばし)
【回 数】10~20回程度
【内 容】
膝をのばしたまま5秒間太ももに力を入れます。負荷を強くする場合は重錘を足に巻いて行います。

【 ストレッチ 】

◆ 太もも裏のストレッチ
【回 数】20秒×2回程度
【内 容】
椅子に浅く座り、膝を伸ばし、踵を床につけ、体を前方に倒します。

◆ ふくらはぎのストレッチ
【回 数】20秒×2回程度
【内 容】
後足の踵を床につけたまま、体を前方に倒します。

是非、空き時間などで実践してみてはいかがでしょうか。
座ってテレビを見ている時や、朝布団から起きる前などに行うのも、良いかと思います。

健康な膝で楽しい生活を送って行きましょう!
尾山愛広苑 通所リハビリテーション/理学療法士 西村 良
戻る
ページのトップへ