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健康コラム

食生活

高齢者の低栄養について

尾山愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2014.06.04
歳を重ね高齢になってくると、食事摂取量が低下し、元気に過ごすために必要な栄養が不足して
低栄養になってしまうことが多くあります。

 食事摂取量が低下してしまう原因は、
◍ 若い頃に比べ、活動量が少なくなり、お腹が減らない。
◍ 噛む力や唾液の分泌量が少なくなることで、上手く飲み込めない。
◍ 消化液の分泌量の減少
◍ 腸の動きの低下
◍ 味覚の低下、嗜好の変化
 など、様々です。

また、食事摂取量が少なくなると、食事からの水分摂取量も少なくなってしまうので、
脱水にも注意が必要です。

低栄養が続くと、たんぱく質の不足によって、体を支える筋肉量が低下し、骨折のリスクが高まったり、
免疫力が低下して感染症にかかりやすく寝たきりになってしまうリスクも高まります。


低栄養を防ぐためのポイントは、

 ① 少しずつでも3食食べて、生活のリズムを整えましょう。
 ② 動物性たんぱく質をしっかりと摂りましょう。
   魚・肉・卵・大豆製品に含まれるたんぱく質は、体(骨や筋肉)をつくる
   エネルギー源です。魚と肉の割合は、1:1が目安です。
 ③ 腸の働きが低下して便秘になりやすくなります。
   便秘の予防のため、野菜は毎日食べましょう。火を通すことで食べやすくなります。
 ④ 骨粗しょう症予防のため、牛乳は1日200mlを目安に飲みましょう。
   牛乳が苦手な方は、ヨーグルトやチーズで。
 ⑤ 食欲のないときは、おかずを優先させましょう。
 ⑥ 食事を楽しむため、噛む力を維持しましょう。


ご飯・味噌汁・漬け物だけ、菓子パン1つなどの食事は、栄養不足になってしまいます。
栄養補助食品を上手に使ってみてください。

尾山愛広苑 通所リハビリテーション/管理栄養士:武藤悦子
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