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貧血について
関川愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2014.03.05
血液中にはヘモグロビンという全身に酸素を運ぶものが存在しています。[掲載日]2014.03.05
このヘモグロビンの材料となるのが鉄分です。その鉄分が不足することにより起こる病気を貧血といいます。
代表的なものとしては、悪性貧血や鉄欠乏性貧血がありますが、大部分を占めるのは鉄欠乏によるものです。
症状は、息切れ・動悸・疲れやすい・皮膚の蒼白・めまい・立ちくらみ等があります。
しかし、特に穏やかに進行した場合、これらの自覚症状に気づかない方も多く、血液検査の際に
気づくこともあるようです。
高齢者の貧血の原因は、鉄欠乏性貧血が最も多いのですが、悪性腫瘍や慢性感染症などの基礎疾患による
二次性貧血も多いです。鉄欠乏性貧血であれば、高齢者の場合、食事の偏りや食事摂取量の不足が
原因となっている可能性があります。
まずは、バランス良く食事をすることが大切です。
そして貧血改善のためには、鉄が豊富に含まれる食品を摂取します。
鉄が多く含まれる食品には、レバー・カツオ・マグロ等の赤身の
肉や魚、あさり等の動物性食品、ヒジキ・小松菜・大豆などの
植物性食品があります。
一日に摂る量は、
◍ 豚や鶏レバーで60g〔鉄 7.8mg(豚)、5.4mg(鶏)〕
◍ 小松菜・ほうれん草(茹)で70~80g〔鉄 2mg(小松菜)、1.4mg(ほうれん草)〕
◍ ひじき(乾) 5g〔鉄 2.8mg〕
◍ あさり水煮 10g〔鉄 3.8mg〕
◍ 納豆 50g(1パック)〔鉄 1.7mg〕
◍ 木綿豆腐 100g(1/4丁)〔鉄 0.9mg〕
程度となります。
動物性食品に含まれるヘム鉄と、野菜や海草類に含まれる非ヘム鉄がありますが、特に非ヘム鉄は
ヘム鉄に比べて吸収率が低いです。したがって、肉や魚・卵、乳製品等のたんぱく質や、ビタミンCが豊富な
緑黄色野菜、柑橘類やイチゴ・キウイなどの果物は吸収を高めてくれるため、一緒に摂るようにしましょう。
また、緑茶・紅茶・コーヒーに含まれるタンインは鉄の吸収を妨げるため、鉄を含む食品とは一緒に摂らないように
注意してください。ほうじ茶やウーロン茶はタンインが少ないので、一緒に摂る場合にはそちらの方をお勧めします。
さらに肝疾患がある方などは、鉄分を控えたほうが良いため、鉄を多く含む食品の摂取には注意が必要です。
関川愛広苑 通所リハビリテーション/管理栄養士:小林由紀
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