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お雑煮と歯固めの儀式
新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2014.01.08
初春のお慶びを申し上げます。[掲載日]2014.01.08
今年はうま年、駆け抜けるような1年になるのでしょうか?
それとも荒馬のように飛び跳ねる1年になるのでしょうか?
いずれにせよ、今年1年、皆さま方のご健康をお祈り申し上げます。
私の小児期である昭和時代は、どの家庭でもお正月に「お雑煮」が作られていました。
これは、郷土色がとても強く、都道府県や地域によって千差万別です。
基本となる味付けは、しょうゆのすまし汁なのか、みそ仕立ての具沢山なのか、
小豆汁なのかで異なりますし、中に入る具は、豚肉や鶏肉あるいは魚介類等と、実に
多種多様です。野菜も地元でとれた郷土色の強いものが多いようです。
新潟のお雑煮は塩引き鮭といくらを使い、大根、人参、里芋、油揚げ、打ち豆等が入った具沢山が特徴です。
このお雑煮のルーツをたどると、平安時代、宮中のお正月行事で行われていた「歯固めの儀式」になるそうです。
固いものを食べて、歯を丈夫にし、長寿を願う儀式があったそうです。
現在、鏡餅を神前に供えるようになったのは、この歯固めの儀式に由来しているのだそうです。
この後、武家社会となり、鏡餅のお下がりをいただき、郷土のいろいろな食材を使って作られた汁物が、お雑煮だそうです。
お雑煮に、菜を入れるのは、「名(=菜)を持ち(=餅)上げる」という願いを込めて、武家で行われた饗宴の最初に
縁起をかついで食べられたそうです。そこから、1年の最初であるお正月に、家内安全を祈りながら食べる伝統的な
日本料理になったそうです。
お正月期間だけでも、おいしく食べられることに感謝して、この1年の健康ならぬ健口を願いたいものです。
新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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