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お口の中にできる『かび』
新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.03.06
お口の中には、実にたくさんの細菌が存在しています。[掲載日]2013.03.06
その中で病原性のある細菌が活発に活動すると、う蝕や歯周病に
罹患したり、その病態が進行したりすることになります。
高齢者や、寝たきりの方のお口の中には、かびの一種である
カンジダ菌(Candidaalbicans)が繁殖することがあります。
健康な方の約1割が保菌している口腔常在菌で、体力や免疫機能が
低下したりすると繁殖しやすくなるので、日和見感染と言われています。
頬粘膜や口蓋粘膜や舌の表面に、白色の苔状物が点在して生じる場合が
多く、粘膜の痛みを伴う場合もあります(写真参照)。
口腔ケアを行って除去したり予防することができますが、頻回に
繰り返す場合にはお薬を使用することもあります。
1週間程度の使用で改善することが多いようです。
この菌は病原性は乏しいですが、全身状態低下のメルクマールとして、気に留めておく必要があると思います。
新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行