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健康コラム

家庭の医学

人生のシナリオ

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.03.06
心療内科の分野で、心の状態を調べる方法として交流分析(エゴグラム)という手法があります。

交流分析からは様々な情報を得ることができますが、その大きな
情報の一つとして『人生のシナリオを知る』というものがあります。

人生のシナリオは大きく分けて下の4つに分類されます。

① I am OK.(自己肯定)You are OK.(他者肯定)
  「俺って最高。でもお前も最高。」
② I am Not OK.(自己否定)You are OK.(他者肯定)
  「俺ってダメ人間。でもお前らはいいよな。」
③ I am OK.(自己肯定)You are Not OK.(他者否定)
  「俺って最高。お前ら最低。」
④ I am Not OK.(自己否定)You are Not OK.(他者否定)
  「俺って最低。でも俺を助けてくれないお前らは
   もっと最低。」

貴方はどれに所属しますか?
交流分析をしなくてもなんとなくわかるものです。ご家族、友人など客観的に観察するとどれに所属しているか明確にわかります。

最も幸せな人生を過ごすのが、①のカテゴリーの人たちです。幸せに囲まれて人生を過ごします。心身症になりやすいのが、④のカテゴリーの人です。

この『人生のシナリオ』。これを変えるのが心療内科の仕事なのです。
まずは、自分がどこに分類されるかを知るだけで、人生の質が変わります。
要は、自分の問題点を明確に知り、それを言語化すること。これはかなり効果があります。

新潟リハビリテーション病院/内科医:伊東浩志
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