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健康コラム

家庭の医学

肥満は諸悪の根源

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.08.01
肥満は、様々な病気の原因になります。特に、内臓脂肪が危険です。
腹腔内に蓄積された脂肪からは、アディポサイトカインと云う動脈硬化を進行させる物質が出ます。
これが糖尿病・高血圧・高脂血症・脳卒中・心筋梗塞などを起こしやすくさせます。

女性の方、安心してください。女性は皮下脂肪がつきやすいですが、
内臓脂肪はつきにくいです。(若いうちは・・・・)
女性も中年を過ぎると、男性同様、内臓脂肪がついてきます。

内臓脂肪型の肥満の方の体型は、お腹がポコッと膨らんでいます。
身に覚えのある方、多いのではないでしょうか。

注意してください。
それはあなたの寿命を縮める爆弾ですよ。

痩せればこうした物質は出なくなり、死亡率も低下します。


さて、内臓脂肪には別の側面があります。
熱を持ちやすいと言うことです。お腹の出たオジサンがボタボタ汗をかいている姿を良く見かけます。
ちょっとしたことで顔があつくなり汗が出るのです。女性も中年以降、内臓脂肪型肥満になると
中心体温が上昇して、「顔が熱くなり、汗をかきやすくなります」
そう、更年期障害が原因と言われていた症状です。
女性ホルモンが減ると、男性型肥満に移行し、こうしたホットフラッシュの症状が出るのです。
痩せれば治ります。

さて、太ったオジサンは、皮脂腺が発達します。脂汗が出ます。この皮脂が酸化すると
独特な臭いを放ちます。加齢臭です。オジサンだけと思っていると・・・違います。
お腹の出た女性も〃加齢臭が生じているのです。

肥満は、病気の原因になり、見た目も悪く、汗っかきになり、普通サイズの洋服は着れなくなり、
イビキの原因になり、加齢臭の原因にもなります。

「肥満は諸悪の根源です。」

新潟リハビリテーション病院/内科医:伊東浩志
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