曇り空を吹き飛ばせ、デイケア大運動会！！

毎年恒例の「相川愛広苑デイケア大運動会」が6月22、23、24日の3日間開催されました。
普段は互いに励まし合いアドバイスをするリハビリの仲間も、この時ばかりは紅組と白組に
分かれて競い合うライバルです。



プログラム1番、選手宣誓。
恥ずかしがりながらも、日頃のリハビリの成果を十分に発揮し正々堂々と競い合う事を
宣言して頂きました。

プログラム2番スリッパ飛ばし、どちらの方がスリッパを遠くに飛ばせるか競います。
車椅子から立ち上がって、歩行器を横によけて、勢い余って天井に当てたり、
いつもの片足立ち練習からは想像できないほど、皆さま元気よくスリッパを蹴り上げていました。

応援も白熱しています。
「がんばれがんばれ紅組！」「よ～くやったぞ白組！」
ナイスプレイ、面白いプレイには仲間の背中を押す大きな拍手と笑い声がやみません。



玉入れ、借り物競争、大玉送りと個々の能力に合わせて、無理のない種目を皆様一人一人、
真剣に取り組んでいただきました。
奮闘する仲間、味方の職員にも熱い声援が注がれます。



着せ替えレースではお隣さんから次々に送られてくる着物を、マネキンに扮した利用者さまが、
サポート役の職員と順番を考えながら着ていきます。

首をかしげながら、着せていく職員に「これでいいんだか？」とマネキンさんから声がかかります。
やっとの思いでゴールの椅子に座っても、袖の脇から腕が出ていたりカツラが後ろ前であったりと、
普段の洋服とは違う着物に利用者さまも職員も苦戦していました。



続いてはパン食い競争、いつもは少し曲がっている腰をグイッと伸ばして揺れるパンを追いかけます。
口を大きく開きパンを追って首を伸ばして右へ左へ、いつもより活動的な動きに隣に寄り添う職員も
ひやひやしながら見守りました。



借り物競争では、傘や懐中電灯、鍋やヘルメット、聴診器に杖、いろんな物が指示されました。
会場を沸かせたのはメガネ！
「○○さん、メガネはもうかけています！そのままゴールに向かいましょう。」
周囲の笑い声と、職員のせかす声に選手本人の利用者様はゴールするまで何が何だかわかりません。



個々の悔しい思いがあっても、表彰式では勝利を喜ぶ声、相手を称賛する拍手が鳴りやみませんでした。

梅雨に入り、天候の安定しない日々が続いています。季候のせいか身体の痛み訴える方もいる中、
少しでも笑いや元気のある時間を過ごして頂きたいと思い開催した大運動会でした。

初めの選手宣誓通り、日ごろのリハビリでの練習を充分に発揮して頂くだけでなく、
それ以上に活動的に過ごして頂けました。

皆さまのおかげで3日間一つの怪我もなく無事に運動会終えることが出来ました。ありがとうございました。
「いや～笑った笑った。」「汗が出た。」一人一人の活躍や声掛けに笑いのたえない大運動会でした。

まだしばらく曇り空の日は続く様です。大きな笑い声で天気に負けず憂鬱な気持ちをふき飛ばしましょう。