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健康コラム

リハビリ

ストレッチポールのご紹介

デイケアセンターきざき
[掲載日]2023.09.15

9月に入り、暑さも少しずつ和らいできました。
まだ暑い日もありますので、体調管理に気を付けてお過ごしくださいね。

今回の健康コラムでは、デイケアきざきで人気のストレッチポールについてご紹介します。

デイケアきざきに通われている方は、多くの方がストレッチポールを使った運動を行なわれており、とても人気があります。

〇 ストレッチポールとは

円形型や半円型の硬いクッションのような物です。
きざきではバランスが取りやすいようまた、痛みが少ないよう半円型の物を使用しています。


〇 ストレッチポールの使用方法

きざきでは主に背骨に沿わせるよう上に寝転び、背部のストレッチを行なって頂くことが多いです。
一般的には、背骨だけでなく、首や足に使うなど用途は様々です。

〇 ストレッチポールの効果

① 固まった筋肉をほぐす効果
日常生活の中でスマホを見たりデスクで仕事をしたりすると、どうしても前かがみになります。
身体の筋肉が固まれば、特定の部位にだけ負担がかかることもあります。

ストレッチポールを使うことで身体全体が自然に伸び、自重で固まった筋肉がゆっくりほぐれていくという効果が得られます。

② 背骨を伸ばして姿勢を改善する効果
前かがみの姿勢が定着したり、いつも左右いずれかの手でカバンを持っていたりすると、
人間本来の背骨の形であるS字カーブが崩れることがあります。

ストレッチポールの上に仰向けに寝ることで丸まった背中が伸び、骨格を正しい状態へと戻す効果が期待できます。

③ 肋骨が開き、深い呼吸ができるようになる効果
姿勢が悪くなると呼吸も浅くなります。
呼吸が浅くなると全身に酸素が行き渡らず、血流の悪化や疲労の蓄積といった症状を招いてしまいます。

ストレッチポールを使うことで肩が自然と開き、それに連れて肋骨もが開きます。
結果として深い呼吸ができるようになる効果が得られます。

〇 ご自宅でできるストレッチポールの作り方

きざきでは、「ストレッチポールをしたいが痛みがある」、「乗るのが大変」という方に
タオルケットを丸めて筒状にし、行なって頂いております。

これならご自宅でも手軽に行う事ができます。



では、実際に行なってみましょう!!

① 深呼吸
【やり方】
 タオルで巻いたストレッチポールの上に背骨が当たるように乗り、胸を開いて深呼吸をします。
 この時膝は曲げても伸ばしても構いません。

【効果】
 猫背の改善、胸郭が広がり、呼吸がしやすくなる。



② 肩甲骨を動かす
【やり方】
 肘を90度に曲げて体側につけ、腕を開きます。(写真①)
 外側を通りながら、頭の上で手を合わせて、ゆっくり戻します。(写真②)
 肩が痛くて外側に手が回せない場合はお腹の上で手を組み、そのまま真っすぐ頭の上に手を持っていきます。(写真③)

写真① 写真② 写真③
【効果】
 肩こり改善、肩甲骨や上腕の動きの改善

③ 股関節内外旋
【やり方】
 タオルケットのストレッチポールに乗ったまま、つま先を外側からゆっくり内側に動かします。

【効果】
 股関節周りの筋肉のストレッチ

※ 注意事項 ※
●ストレッチポールから降りる際は勢いよく起き上がらずに、お尻からずり落ちるようにして、
 ストレッチポールから降り、そこからゆっくりと起きるようにしてください。
●タオルケットが沈み込んでしまう為、布団の上等柔らかい所ではなく、硬い所で行うようにしてください。
●痛みがある際は無理せず運動は中止してください。

 

皆さんも、自宅で簡単にできるストレッチポールを使って、夏の暑さで疲れた体、硬くなった筋肉をほぐしてみてください。

デイケアセンターきざき/作業療法士 捧・瀧澤
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