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健康コラム

歯と健康

かみ合わせと体のバランス

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.07.03
成人の場合、全部で28本(親知らずを除く)の永久歯が生えています。
健康長寿のためには、歯を失わないようにして多くの歯を残すことが大切です。

今回は、意外と知られていない『歯と体のバランス』の関係についてお話しします。

特に、奥歯(臼歯)のかみ合わせは、とても大切です。
上の歯は、頭蓋骨の下(頭蓋底)に直接、強固に接合している上顎骨に生えています。
下の歯は、口を開けたり閉じたりするときに動かす下顎骨に生えています。
この下顎骨は、左右の外耳道の前方にある関節(顎関節)が支点となり、
咀嚼筋を主とする複数の筋肉で支えられて、動かすことができます。

円滑に動かすためには、運動の開始点であり終着点でもある、かみ合わせた状態が
安定していなければなりません。う蝕や歯周病で、臼歯がなくなると、かみ合わせが
不安定になります。1本の歯を失っても、そのような場合が生じることがあります。

片足立ち検査や、ファンクショナルリーチテスト等の体のバランスを測定する検査でも、
数本の歯を失った方のほうが、バランスが悪くなるという報告がなされるようになってきました。
体のバランスが崩れたままですと、体の重心が、体の中心軸から離れ、少しの外力で体が揺れ、
転倒しやすくなるのは、容易に想像がつきますし、これが長時間続くと、体の歪みにつながる可能性もあるでしょう。

歯を失わないよう、日常のケアとともに、定期的な歯科健診や歯周病のメンテナンスも大切です。
残念ながら、歯を失った場合には、長期間放置せず、入れ歯などにより、かみ合わせの安定化をはかるために
かかりつけ歯科医院での治療が必要と思います。

新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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