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健康コラム

歯と健康

敬老の日

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.10.03
先月の9月17日は敬老の日でしたので、病院併設の尾山愛広苑に
おじゃましてきました。ちょうど100歳を迎えられた入所者の方が2名おられる
とのことで、新潟市北区の中澤区長さんが来られ、内閣総理大臣、新潟県知事、
新潟市長3者からの表彰状、記念品、お祝い金の授与が行われました。

100歳になられた方々は、いずれも比較的しっかりされており、受け答えも
できる方で、今回の表彰をとても喜ばれていました。ご家族をはじめ、入所者の方、
職員の方々から「おめでとう」と祝福されていました。とても微笑ましく素敵な瞬間
でした。これで100歳以上の入所者は4名になるそうです。

ちなみに最高齢は103歳の方で、今でも手を引くと、ゆっくり歩くことができるそうです。今回100歳になられた方に
寄り添いながら、「早く良くなりなさい!?」と声をかけておられました。103歳の方に100歳の方が励まされる姿は
感無量でした。

私は、職業柄、どうしても口腔環境が気になります。100歳を迎えられた方々の口腔内はどのような状況なのだろうか?
入所されている4名の口腔を調べてみますと、残念ながら、いずれの方もご自分の歯は1本もない状況でした。
しかしながら、総義歯(総入れ歯)を皆さん入れておられ、100歳を過ぎてもちゃんと口から食べておられました。

長寿のひけつは、①食事(特に野菜と魚)、②運動、③生きがい(仕事、趣味、恋愛等)だそうです。
やはり口から好き嫌いなくなんでも食べられる方は、ご長寿のように見えます。歯がない場合には、入れ歯を使用して
形あるものをよくかんで食べられることが良いことにつながるのでしょう。

新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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