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認知症研修会(2回目)を開催しました。

人事部 教育研修室
[掲載日]2012.04.04
平成23年11月26日(土)に、新潟医療福祉大学のG410教室で認知症研修会2を開催いたしました。 認知症研修会は、認知症について理解を深める事を目的とし、認知症の方やご家族に適切な対応ができることを目標として開催しています。

この研修は1年を通して3回開催され、今回はその2回目に当たります。1回目は講義と経過報告、事例検討を行い、2回目と3回目は経過報告と事例検討を行います。

講師は、新潟医療福祉大学の教授であり、当法人が運営する新潟リハビリテーション病院の「物忘れ外来」を担当する神経内科専門医の今村徹先生にお願いしています。

「物忘れ外来」で有名な今村先生の認知症研修とあって、介護職や看護職、作業療法士などさまざまな職種から51名もの職員が参加しました。 当法人で企画し開催している数々の研修会の中でも、この認知症研修会は特に参加希望者の多い研修会となっています。認知症の知識や理解を深め、 より質の高いサービスを提供するために研さんしている姿勢の表れでしょうか。また、愛広会の職員だけでなく、新潟医療福祉大学の学生も聴講に来るほど人気のある研修会となっています。



今回の研修会では、問題行動のある方が服用している薬物の効果判定や幻覚、妄想をどのように捉えるか、介護疲れに加えて心身状態も不安定になっているご家族に対し、 わたしたちスタッフがどのようにサポートできるかについてなど、事例をもとに話し合われました。われわれは単純に『幻覚・妄想=問題』と捉えがちですが、 幻覚・妄想によって本人の生活に支障があれば問題となるが、生活に支障がなければ問題として捉えない。つまり『幻覚・妄想≠問題』ということが事例検討を通してわかりました。

また、認知症を診断するときにどのように考えて診断しているかなど、普段聞くことのできない貴重なお話も今村先生から聞かせていただきました。

参加者からは、
「ご利用者本人だけを理解するのではなく、そのご家族を理解する事も大切だ」、
「ご利用者の支援だけでなく、ご家族への支援も大切だ」、
「事例検討では、他施設の取り組みについて聴けて良かった。いいところは自分の施設でも取り入れたい」、
「経過報告を聴くことで、どのような対応策を行っているのか知れたので参考になった」、
「専門医を交えての検討は、非常にわかりやすく良かった」
などの声も聞かれ、とても有意義な研修だったことがうかがえました。今後のサービス提供に大いに役立つ研修となりました。
人事部 教育研修室/一條完
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