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デイ紹介

リハビリ

杖・歩行器の正しい選び方、使い方

アクティブデイはすがた(通所介護)
[掲載日]2023.12.13

暑さが厳しかった今年も残り少なくなりました。

今回は、杖・歩行器の正しい選び方、使い方をご紹介したいと思います。
街中やデイサービスをご利用されている方々を見ていると杖が浮いていたり、
高さがあっていない様子を見かけたりすることがあります。

適切な道具・適切な使い方をしないと思わぬ事故や転倒につながる恐れがあります。
ぜひ参考にしていただければと思います。

<杖の種類>

様々な杖(ロフストランド・ウォーカーケインなど)がありますが、
施設や街中でよくかけることがある
①単脚杖(T-cane・L-cane・オフセット)と②多脚杖(Q-cane)を紹介します。

 ①単脚杖(T-cane・L-cane・オフセットなど)

写真は一点杖(T-cane)

【使用に適した方】
・歩けるが躓いたり、転倒に対する不安感がある方。
・立っていることはできるが歩く際に不自由を感じる方。
・手指や手首に問題(関節の動き・痛み・握力)が無い方。

 ②多脚杖 (Q-caneなど)
 四点杖(Q-cane)
・左がワイドベース
・右がスモールベース
四点杖(Q-cane)は安定感がありますが、重いのでしっかりと扱える方のみ使用対象です

【使用に適した方】
・疾患により立つ姿勢が不安定だが歩く能力がある人。(片麻痺など片肢への荷重が著しく困難な方)
・手指や手首に問題(関節の動き・痛み・握力)が無い人。(杖の重さに耐えられる方)


<杖の合わせ方>
つま先から前に約15cm、外側へ約15cm杖先を置いて、
肘を30°ほど(軽く曲げる程度)曲げたときに握りが来る高さに合わせる。
医学用語で言うと横腿の骨の出っ張り(大転子)の高さ

【使い方】
●三動作歩行( 杖 ⇒ 患肢 ⇒ 健常肢 )

●二動作歩行( 杖 + 患肢 ⇒ 健常肢 )


【NG例】
① 単脚杖(T-cane)・四点杖(Q-cane)ともに杖が浮いている


② 単脚杖(T-cane)を真横について歩いてしまう
  杖はしっかりと前につきましょう!

③ 四点杖(Q-cane)を四点でつけていないパターン
  ⇒ こういった使い方をしている方は四点杖(Q-cane)ではなく、
 一点杖(T-cane)のほうが良いかもしれません。
 杖が滑ってしまい、むしろ危険な場合があります。


正しく使用して今年の冬も転ばずに乗り切りましょう!
アクティブデイはすがた(通所介護)/ 理学療法士 鈴木
作業療法士 鈴木
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