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健康コラム

リハビリ

血圧が高いとどうなるの?

デイサービスセンターじゅんさい池
[掲載日]2018.10.03
今回、いつもご紹介しているリハビリ体操とは少し違った内容になりますが、
ぜひ皆様に見ていただきたい内容となっておりますのでご紹介いたします。

地域との交流を大切に・・という事で、
デイサービスセンターじゅんさい池では毎月1回地域の集いに参加し、1時間ほど健康講座を開催しています。
ある日の講座内容です。



「血圧が高いとどうなるの?」


A. 高血圧は脳や心臓に障がいを起こします。

高血圧では血管の壁に高い圧力が常にかかっているため、血管の壁が障がいされ壁が厚くなり
動脈硬化を起こします。また、動脈硬化があると血管は弾力を失い血圧はさらに高くなります。

このように高血圧と動脈硬化は悪循環を起こすことになります。
脳の血管が障がいされると脳出血、脳梗塞になります。
心臓の冠動脈が障がいされると狭心症や心筋梗塞になります。

「高血圧の原因は何?」


A. 高血圧の大きな要因は生活習慣にあり。

高血圧の85~90%は原因疾患がはっきりしないので「本態性高血圧」と言われてきました。
しかし本態性高血圧の発症には遺伝的素因よりも、食生活や運動不足、ストレスなどの
環境要因が関係していることがわかってきました。

親が高血圧だと体質が遺伝して高血圧になりやすいと言えますが、
体質が遺伝するのであって高血圧が遺伝するのではないのです。
つまり、日頃から生活習慣に注意することによって高血圧を予防できるのです。

また、高血圧の人は日常の生活習慣に注意し降圧剤を服用するなどして
血圧を上手にコントロールすることにより健康な人と同じ生活を送ることが出来ます。

「血圧を下げるには?」


A. 食事療法は減塩、カロリーコントロール、タンパク質の摂取
食事療法の中心は減塩です。食塩に含まれるナトリウムを多く摂り続けると
血圧が上がることは疫学的にも認められています。食塩を現在の半分以下に減らす必要があります。

カロリーの摂りすぎも高血圧をきたしますが、その他に肥満、糖尿病、高尿酸血症、
脂質異常症の原因にもなります。

ただし、タンパク質は血管を構成するのに必要な栄養素ですから不足しないよう
良質のたんぱく質をとりましょう。
(高血圧と診断されている場合の塩分は1日6gとされています)

A. ニコニコペースで運動療法
運動の種類としては有酸素運動、例えばウオーキング、水泳、ランニングなどが適しています。
運動中は楽に会話できるスペース「ニコニコペース」を意識して運動してください。

以上が講座の内容の一部です。
参加者は身近に感じる血圧の数値や食生活の中での塩分の摂り方に関心を示し意見交換が活発となり、
時間もあっという間にすぎるようです。

毎月参加者の意見を取り入れ講座のテーマを決め、開催しています。
デイサービスセンターじゅんさい池 / 看護師 真田 美枝子
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