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健康コラム

食生活

高齢者の食事について

新井愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2017.5.10
高齢になると食べる力や食べ物を飲み込む力が低下して、むせたり誤嚥しやすくなってしまい、食事が食べづらくなります。すると食べる量が減り、栄養が不足してしまいます。
いつまでもおいしく食べられるようにするためにはどうしたらよいのでしょうか?
食事でできる工夫をご紹介したいと思います。
① 食事の形態を変える
 
  • 食材をよく煮て、舌でもつぶせるくらいのやわらかさにすると、入れ歯や自分の歯が少ない方でも食べやすくなります。野菜類は繊維を切るようにして包丁を入れるとやわらかくなります。 
  • 口の中でバラバラになったりパサついたりしやすいものには、水分や油、とろみのあるものでまとめるようにします。
    ほぐした焼き魚にはとろみのある「あん」をかけ、野菜はマヨネーズ、豆腐、ひきわり納豆などで和えたり、とろろ芋で山かけにするとまとまって食べやすくなります。 
  • さらさらとした液体(水、お茶、ジュース、スープなど)はむせや誤嚥の原因になりやすいです。とろみ調整食品を使って適度なとろみをつけると、飲み込みやすくなります。
② 一品の栄養価を高める
高齢の方はご飯などの主食はしっかりと食べていても、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品といったたんぱく質を含む食品が不足しがちです。食事の品数が少なく、少量でも栄養がたくさん摂れるよう、ご飯やみそ汁にたんぱく質を含む食品を入れてみましょう 
  • ごはん→しらす、鮭フレーク、納豆、かつお節等をかける。 
  • お粥→卵を入れて卵粥、牛乳を入れてミルク粥にする。
    さつまいもやかぼちゃを入れてもOK。 
  • みそ汁→豆腐、厚揚げ、油揚げ、麩、卵、つみれを入れる。
    具だくさんにした豚汁もおすすめです。
③ 栄養補助食品を利用する
食欲がなく、あまり食事が食べられない時には、栄養補助食品を利用するのもひとつの方法です。
今は、飲むタイプやゼリー状の物がドラックストアやスーパーで手に入ります。
少量でもエネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラル等必要な栄養素をまとめて摂ることができます。味も様々な種類があり、自分のお好みの味も選べますね。
 







  


  
新井愛広苑 通所リハビリテーション / 管理栄養士 山保 智美
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