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リハビリ

「糖尿病」について

アクティブデイなかやま(デイサービス)
[掲載日]2015.11.04
今回のテーマは「糖尿病」についてです。

「糖尿病」とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、
摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなり、血糖値が高くなっている状態のことです。
現在、国民の5人に1人以上が患者かその予備軍と言われています。血糖値を正常レベルに保つことで
コントロールが可能です。そのためには食事療法、薬物療法、運動療法が必要となります。

一般的に、糖尿病への運動療法として「有酸素運動」が効果的といわれてきました。
しかし近年、「レジスタンストレーニング」がインスリン抵抗性や血糖値コントロールに
効果的であるといわれており、特に「有酸素運動」との組み合わせによる相乗効果が注目されています。

「有酸素運動」とは‥
30分以上のウォーキングやジョギング、自転車などが挙げられます。

「レジスタンストレーニング」とは‥
筋肉に抵抗を加えた運動、いわゆる筋トレのことを言います。

ここでは「レジスタンストレーニング」についていくつかご紹介したいと思います。
マシーンを使った運動としては「レッグプレス」や「チェストプレス」などがあります。

 

これらのマシーンと使うことで定量的な負荷を筋肉にかけることが可能であり、
負荷を増量させたり、変化を評価しやすいといったメリットがあります。

ご自宅でできる運動としては日常生活動作の中に「階段昇降」「スクワット」「つま先立ち」「もも上げ」など、
筋肉に負荷のかかる動作を多く取り入れることがポイントです。

 

 

また、有酸素運動として歩行を実施する場合、
通常の歩行と速歩を3分ずつ繰り返す「インターバル速歩」を取り入れると効果的といわれています。

「レジスタンストレーニング」を取り入れるうえでの注意点ですが、
(1) 空腹時を避けること
(2) 血統コントロール不良時は実施しない
(3) 過剰な血圧上昇をさけるため運動時息を止めない
(4) 運動後の低血糖症状に注意する
などが挙げられます。

無理のない範囲で安全な運動にぜひ取り組んでみてください。
アクティブデイなかやま/理学療法士 古川 美緒子
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