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健康コラム

リハビリ

“ロコモ”知っていますか?

豊浦愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2015.08.12
正式名称はロコモティブシンドローム(=運動器症候群)といいます。
運動器(骨・関節・筋肉など)の痛みや機能低下によって“立つ・歩く・走る・のぼる”などの移動能力が低下し、
進行すると要介護状態になることをいいます。
原因は加齢・病気・ケガなどがありますが、自立度の低下や寝たきりになる要因の第1位が、
実はこの「運動器の障害」だということはご存知ですか?
早いと40歳頃から始まる人もいます。
自己チェックで自分の体の状態を把握し、予防や早めの対処をしていきましょう。

まずはロコモの自己チェックをしてみましょう。
□ 片脚立ちで靴下が履けない
□ 家の中でつまづいたり滑ったりする
□ 階段を上るのに手すりが必要
□ 横断歩道を青で渡りきれない
□ 15分くらい続けて歩けない
□ 2kg程度(1ℓの牛乳パック2本分程度)の持ち帰りが困難
□ 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用,布団の上げ下ろしなど)が困難
いかがでしたか?
1つでも当てはまれば、「ロコモ」の心配があると考えられます。

ロコモに効果的な運動をいくつかご紹介します。

(1) 片脚立ち
机に片手(もしくは両手)をついて片脚で立ちます。左右各1分ずつ×1日3回行いましょう。
※転倒に注意しましょう。
       
▼ 片手 ▼ 両手
(2) スクワット(5~6回繰り返す × 1日3回)
机に手をつき、つま先をかかとから30°くらい開いて立ちます。
イスに腰掛けるようにお尻をゆっくり下ろします。膝は90°以上曲げないようにしましょう。
※難しい方はイスに腰掛け、腰を浮かせる動作を繰り返しましょう。
       
▼ 立って行う ▼ 座って行う
余裕がある方は・・・

(3) かかと上げ(10~20回 × 1日2セット)
壁や机に手をついて立ち、両方のかかとをゆっくり上げ下げします。
※転倒に注意しましょう。


(4) 足の踏みだし(5~10回 × 1日2セット)
両手を腰に当て、片足をゆっくり大きく前に踏み出します。太ももが床と水平になるくらい腰を下げます。
出した足をゆっくり元に戻します。
※転倒に注意しましょう。


この他、ストレッチ・ウォーキング・スポーツ(水泳やラジオ体操など好みの各種スポーツ)も効果的です。
翌日に痛みや疲れが残らない程度に、毎日少しずつでも続けることが大切です。
“ロコモ”を予防・改善して、いきいきとした生活を送りましょう!
~注意事項~
○ 年齢や重症度など個人の状態に合わせて運動を行いましょう
○ 治療中の疾患があったり痛みを感じる場合は、医師に相談しましょう。
豊浦愛広苑 通所リハビリテーション/作業療法士 荒木 裕子
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