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“食欲の秋”旬の味覚は健康増進に効く!

豊浦愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2013.10.02
ようやく残暑もおさまり、過ごしやすい秋が到来しました。
この季節には、『秋刀魚』『茄子』『芋』・・・など美味しい旬の味覚がたくさんあります。
これらの秋の食材の中には、健康増進に効果のあるものも多く、『食』に気を配ることで防げる病気もあります。
旬の食材の栄養や特色を知り、食欲の秋を健康的に楽しみましょう。

【胃腸を元気にしてくれる秋の味覚】


秋の食材の中には、消化器系の働きを活発にしたり、お腹の調子を整えるものが多いといわれています。

まずは、『秋刀魚』と書くことからもわかるとおり、秋を代表する魚といえるサンマ。
サンマには血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)や、脳の働きを活発にする
DHA(ドコサヘキサエン酸)という成分が多く含まれています。
また、胃腸を温めて、消化を助ける効能もあるので、夏の疲れで胃がもたれるという人は、ぜひ食べてみましょう。

次に『茄子』。中国では、古くから腹痛や下痢の治療に用いられてきたといわれています。
秋茄子は皮が柔らかく、実が引き締まっていて美味しいので、ぜひ食べて胃腸の調子を整えてほしいです。

『さつま芋』も、胃腸の働きに大きく関係する秋の食材です。食物繊維を多く含んでいるので、
消化器系の働きを高め、胃腸を丈夫にします。「最近、食欲がないなぁ・・・」という人には効果的です。
また、『里芋』も食物繊維を豊富に含んだ食材なので、便秘に悩む人にはうってつけです。


【滋養強壮や酔いざまし効果のある食材】


胃腸の助けになる食材のほかに、秋の食材の中には、ストレスや疲れを取り除いたり、
『飲み過ぎ』に効果のあるものもあります。

『銀杏』は、β-カロテンを豊富に含んでいて、古くから滋養強壮に効果があるとされ、漢方薬の
原料にも使用されています。さらに、カリウムも多く含まれていて、血圧を正常にする働きがあります。
なお、銀杏は生で食べると中毒症状になる恐れがあるので、要注意。
焼き銀杏や炊き込みご飯で、独特な香りを楽しみながら味わってみてください。

また、『柿』は、ビタミンCを多く含みます。1個食べると、1日に必要なビタミンCを摂取できます。
さらに、ビタミンAや食物繊維も多いので、動脈硬化や高血圧を防ぐ効果があります。
柿の効能としては、酔いざましの効果があり、お酒を飲み過ぎてしまった後に食べると、
肝臓の解毒作用を助けてくれます。また、飲む前に食べておくのも効果的です。

旬の食材は美味しいというだけではなく、栄養や働きを知って食材を選ぶと、秋の味覚をもっと楽しめますよ。

豊浦愛広苑 通所リハビリテーション/管理栄養士:宮村 愛
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