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健康コラム

歯と健康

知覚過敏について

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.08.07
今年も暑いですね。冷たいものが欲しくなる季節ですね。
冷たい飲み物やアイスクリーム、かき氷などの冷たい食品を食べた瞬間、
口の中がきーんと、とてもしみた経験をされたことはないでしょうか?

比較的短時間で、この症状が治まる場合は、う蝕(むし歯)ではなくて、
知覚過敏の場合が多いようです。

これは、次のような機序で発現します。

年齢が進むにつれて、歯肉が少しずつ下がり始めます。
歯肉退縮という現象です。
すると、歯の根に相当するやわらかい表面が露出してきます。
特に、象牙質という部分が露出すると、歯磨剤をたくさんつけて、強く横磨きをする習慣により、
その表面が溝状に削れて、歯の神経に近づくことになります。すると、温度にとても敏感な
状態になります。冷たい刺激に特に敏感になります。
これが、知覚過敏です。

食の欧米化によって、酸性傾向の高い食品が増えているのも一因と言われています。
甘いジュースの中にも酸性度の高いものがあります。
寝る直前に飲用すると、口腔内が酸性に傾きます。夜間唾液も減少するので、酸が中和されることなく
時間が経過します。すると歯の表面からカルシウムが溶け出し、歯の表面がもろくなってしまいます。
これを防ぐためには、寝る直前の水分補給には、ジュースでない方が良いようです。

症状が軽いときには、知覚過敏専用の歯磨剤が効くこともありますが、改善しない場合には、
歯科医院で過敏な部分のコーティングが必要な場合もあります。

新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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