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健康コラム

家庭の医学

熱中症にご注意を

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.07.03
急な気温の上昇に伴い、熱中症が起こりやすい季節となっています。
熱中症に関する正しい知識を持ち、本格的な夏を前に、しっかりと対策をとっておきましょう。

◍ 熱中症の症状
熱中症は、高温多湿などの環境条件と、体調不良・暑さに対する適応力不足などの
身体条件が重なり、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が正常に
働かなくなることで起こる様々な症状のことをいいます。
軽症では、めまい、立ちくらみ、筋肉の硬直。中等症では、頭痛、吐き気、嘔吐、
倦怠感。重症では、意識がない、体のけいれん、高い体温(40℃以上)、興奮、
不可解な言動、などが見られます。

◍ 熱中症にかかったとき
すぐに涼しい場所へ移動して体を冷やし、水分を補給しましょう。
衣服を脱がせて、体からの熱の放散を助けます。また、露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで
扇ぐことにより体を冷やします。氷のうなどがあれば、それを首、脇の下、大腿の付け根などに当てて
皮膚の直下を流れている血液を冷やすことも有効です。
常に誰かがそばに付き添って見守り、改善しない場合や悪化する場合、また自分で水分を摂れない場合には、
すぐに病院に搬送しましょう。

◍ 熱中症を防ぐには
こまめな水分補給を大切に。
熱中症の予防に欠かせないのが水分補給です。外出時は、常に水分補給ができるよう、飲み物を持ち歩くようにすると
良いでしょう。汗を多くかいた場合は、塩分も不足しますので、スポーツドリンクや、0.1~0.2%食塩水が良いと
思われます。また、特に高齢者の方は、のどの渇きを感じにくいため、のどが渇いたら飲むのではなく、飲む習慣を
つける、周囲が気を配るなどの工夫が必要です。

◍ 暑さを避ける
通気性のよい涼しい服装を心がけ、外出時には日傘や帽子を使用したり、日光が直接当たらない日陰を選んで歩くなど、
暑さを避ける工夫をしましょう。屋内では、エアコンや扇風機を活用し、温度や湿度を下げるようにしましょう。

◍ 規則正しい生活を
体調が悪いときや体が疲労しているときには、熱中症も起こしやすくなります。
栄養バランスの良い食事を摂り、涼しい場所で十分な休息を取るようにしましょう。

新潟リハビリテーション病院/リハビリテーション科医:小股 整
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