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健康コラム

歯と健康

口臭の原因について

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.04.03
4月から新年度となり、新しい環境でスタートされる方もおられることと思います。
初対面の方と、コミュニケーションをする上で、口臭は気にすべきエチケットの一つと思います。

この口臭の原因としては、大きなむし歯(う蝕)ばかりでなく、重度の歯周炎が原因となることが
多いようです。深い歯周ポケットに潜む歯周病菌が、歯垢を分解し、その代謝産物として、メチルメルカプタン、
硫化水素、ジメチルサルファイドの3種の揮発性硫黄化合物を発生させ、臭いの元になります。

歯が1本もなくとも、入れ歯(義歯)をお使いの場合、義歯の使用年数により、義歯表面に無数の傷が生じ、
汚れが固着し、そこに細菌が繁殖して、独特の臭いを放つ場合があります。
お孫さんに、口の臭いを指摘される場合もあるようです。

口腔乾燥によっても、口臭が増強される場合があります。加齢に伴い唾液分泌量が減少します。
さらに口での呼吸が主ですと、どうしても口腔内が乾燥し、口内の臭いが外に流出しやすくなります。

当然のことながら、食後や、飲酒後の翌朝には、飲食物による口臭が
発生します。習慣として、頻回の喫煙も口臭を憎悪します。

その他、上部消化器疾患、呼吸器疾患や、副鼻腔炎等の鼻咽腔の疾患でも
口臭として、臭いを発生させる場合があります。

単なるお口の中の汚れによるものなのか、口の中に、病的な要因があるのかは、
なかなか見極めがつけられないこともあると思います。
心配なようでしたら、かかりつけの歯科医に相談されてみても良いと思います。


新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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