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健康コラム

家庭の医学

人間の最もぜい弱な部分は何処でしょう

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2013.02.06
生活習慣病が何をもたらすか。全ての生活習慣病は、「『血管の損傷』をもたらす」と言っても
過言ではない。人間の最もぜい弱な部分は、血管なのである。
脳出血・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・壊疽(えそ)・バージャー
病・閉塞性動脈硬化症・認知症の一部・内痔核・食道静脈瘤・大動脈瘤・くも膜下出血など。
人間の死因の多くは、血管病による。

また、人間は進化の過程で大脳を肥大化させた。これにより、穿通枝(せんつうし)という
糸のように細い血管網を大脳に張り巡らせる必要が生じた。
この糸のような血管がまた、脳梗塞・脳出血しやすい。
一説によると、血管病が存在しないなら、人は300歳まで生きるという。

私たちが、健康で長生きするためには、血管の健康を守ることが最も効果的だ。
当たり前のことばかりだけれど、
 ①よく運動する ②青魚を食べる(EPA) ③肥満にならない ④脂質を摂りすぎない
 ⑤熱いお風呂に入らない(温かい風呂に長く入る) ⑥よく寝る(特に10時~3時くらい)
 ⑦よく噛んで食べ、食べ過ぎない(腹六~八分目) ⑧タバコは吸わない ⑨大酒を飲まない
 ⑩怒らない ⑪よく笑う

全部こなしたら、既に動脈硬化症が進んでいる人も、医者に「いわゆる生活習慣病を指摘
された人も」皆、100歳100歳まで生きることができるかも...


新潟リハビリテーション病院/内科医:伊東浩志
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