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健康コラム

歯と健康

奥歯の磨き方と専用歯ブラシ

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.05.02
むし歯(う蝕)や歯周病の原因として、プラーク(歯垢)中の細菌が原因であることはご存知のことと思います。
細菌のすみかである歯垢をできるだけ除去することが、歯科疾患の予防につながります。

家の掃除をしていても、よごれやすい場所や、ほこりのたまりやすい場所はどうしてもあるものです。
部屋の隅や、何かの隙間にたまりやすいように、お口の中にも同じような状況がおきています。

歯垢が形成され付着しても、自然に洗い流される自浄作用のはたらく場所と、そうでない場所があり、
歯垢の付着状況が異なっています。歯の表面の平らな部分には、唾液や食物により自浄作用が働き、
歯垢の停滞が少なくなります。良く咬んで、唾液を良く出すことで、自然にきれいになります。

その一方、くぼんだ溝状の場所には、歯垢が停滞しやすく、う蝕や歯周病を発生させやすくなります。
したがって、このような場所をていねいに磨くことが大切になります。とくに、歯と歯の間、歯と歯肉の境目、奥歯の咬む面になります。


介護をしていると、奥歯や、歯の裏側は磨きにくいものです。
そのような場合、歯ブラシの毛先が小さくて、溝に合うように円錐形になっている
歯ブラシ(エンドタフトブラシ:左の写真)が有効です。

小回りがきいて、隅々に手が届く感じで、とても磨きやすくなります。
口腔ケアのための2本目の歯ブラシとしてお勧めです。

新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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