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塩を減らさない減塩方法?

新井愛広苑 通所リハビリテーション
[掲載日]2012.04.04
1.なぜ減塩?
このところ、胃がん・脳卒中の病名を聞く機会が増えてきています。
塩分の摂りすぎが一因と言われていますが、なかなか減塩は難しいものです。
そこで、簡単な減塩ポイントを紹介しましょう。


2.「時間栄養学」にもとづいた減塩のコツ
最近、「時間栄養学」が注目されていますが、ご存知でしょうか?
「いつ食べるか?」を考えるのが、「時間栄養学」と言われています。
同じ内容の食事でも、食べる時間帯のタイミングで、体への効果が違ってきます。

たとえば、「おやつ(甘いもの)は3時♪」午後3時は糖の吸収が一番低く、もっとも脂肪になりにくい時間帯なのです。
ダイエット中のおやつにもぴったりの時間帯ですね。

塩分についても同じことが言えます。体内に取り込んだ塩分は、朝や昼に比べて、夕食後の尿に含まれて体外に排出されやすいのです。

裏を返せば、もっとも塩分を排泄しやすい時間帯は「夕食時」といえます。
つまり、減塩は朝・昼食時に実施し、夕食は家族と同じ味付けでも充分減塩になっている訳です。


3.減塩を後押しする食べ物
食べることによって、減塩を促す食品を紹介します。

1.野菜・果物を摂りましょう
塩成分のナトリウムを排出するカリウムが多く含まれています。特に新鮮な物に多いようです。
野菜は毎食一皿、果物は一日1個食べましょう。
2.牛乳・乳製品を摂りましょう
血中のナトリウムが増えることにより、薄めるため水分を多く摂り、血液量が一時的に増加すると、血圧が上がります。 カルシウムは、血圧を低くします。一日、牛乳一本または、乳製品一個摂りましょう。
3.海藻、きのこを摂りましょう
ナトリウムは、食物繊維と結びついて体外に排出されます。海藻、きのこには多くの食物繊維が含まれています。
海藻類のヌルヌルは水溶性食物繊維成分で、水に溶けるため煮汁ごと摂りましょう。わかめのみそ汁など、いいかもしれません。

減塩は、長期に渡って継続することにより効果が出てきます。
まずは、果物一個食べることから、はじめませんか?
また、腎臓などの疾患により、対応も変わってきます。一人でかかえ込まず、医師・栄養士にご相談ください。
新井愛広苑 通所リハビリテーション/管理栄養士:今井千鶴
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