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健康コラム

歯と健康

高齢者の口腔環境と口腔ケア

新潟リハビリテーション病院
[掲載日]2012.04.04
失って始めてその存在の大切さを痛感する物事がありますが、歯もその一つではないでしょうか?

本来、歯は人体の中で最強の硬さをほこりますが、酸にはとても弱い構造なのです。
皮膚や粘膜、筋肉、血管、骨、内臓の場合、古くなった細胞は新生し、組織が新しく置き換わっていきますが、残念ながら歯にはその再生力がほとんどないのです。 その意味で、かけがえのないものと言えるでしょう。

高齢者や、脳血管疾患患者や、認知症の方は、お口のお手入れをしにくくなるようで、口腔内の衛生環境が不良となり、むし歯(う蝕)や歯周病の急速な進行が見受けられます。

病院や施設では、入院患者や入所者に積極的な口腔ケアを行い、口腔衛生管理に努めていますが、ご自宅では、ご家族や介護者のお力が必要になります。このコーナーでは、ご家庭での口腔ケアの方法や、 使いやすい器具をご紹介したり、お口と健康の関係についてもお知らせしていきます。

今回は、歯ブラシについてです。
高齢者や、要介護者の歯肉は、炎症を起こし出血しやすいことが多いため、ふつうの硬さの歯ブラシはお勧めしません。毛先がやわらかく、こしのある歯ブラシが最適です。 弱めのブラシ圧が、弱った歯肉を座滅することなく、マッサージし、血流を増加させ、治癒力を引き出します。 新潟リハビリテーション病院歯科外来前の売店で販売しておりますので、ご利用ください。
新潟リハビリテーション病院/歯科医:今井信行
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